菱田賢治

- 漆芸- 


「漆」とは、漆の木の樹液そのものです。それが、人が手をかけて、こんなにも美しい輝きを放つ。漆芸は自然と寄り添うように生きてきた日本人の感性そのものに思います。長い時間をかけて、先人が培ってきた漆の技を、現代の生活に活かせるよう、「美」という目標を持って模索して行きたいと思います。陶磁器に漆を塗った『陶胎漆器』では木地では出せない形の面白さを、木地に漆を塗った『漆器』『塗り物』では日本的な自然観やわらかさ、あたたかさを、『蒔絵』では日本独自の伝統工芸のすばらしさを、『茶道具』では世界に誇る日本美学を、「漆」という素材の魅力を生かして表現したいと心がけています。(HP:陶漆より引用)常に創意工夫し研鑽を重ねる作陶姿勢に感心する。
東京芸術大学修士課程(大学院)卒業静岡県伊豆熱川に築窯工房「陶と漆」

茶箱用木製

102*102*h68
茶箱の寸法に合わせた造形です。野点向けに丈夫な漆塗り技法の「石目漆し」で仕上げています。