谷本 洋


陶芸作家(伊賀焼)の父、谷本光生、と服飾デザイナーの母のもとに生まれ幼少の頃から伊賀焼と接する。渡仏。パリにてデッサン・油絵を学ぶ。スペインの造形作家J.G. アルチガスの助手を務める。パリ郊外にアトリエを設け、作陶を始める。パリ / ロンドン / ニューヨーク / バルセロナ/台北 /台中 等、世界各地で個展開催。現在、伊賀市、スタジオ 音土 にて作陶(HP:YOH TANIMOTOより抜粋)

伊賀ぐい呑 その一

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拝見した画像からは小服茶碗位の大きさに感じましたが実際は小ぶりのぐい呑でした。ゆったりとした轆轤さばきで、底は厚めで胴は薄め、口縁はぽったりとした柔らかな厚みがあります。焼成による景色は自然釉の流れ、蜻蛉の目、土味と見所満載でありながらそれぞれに余裕があります。手に取る事により小ぶりなぐい呑に施された繊細な作りが大きさ感に相違を感じさせたとわかりました。作り手の拘りや作陶姿勢を見ることができるぐい呑です。

伊賀ぐい呑 その

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二度焼成の景色です。二度目の灰が溶けずカセ胡麻の景色になりました。たっぷりと降り積もった細かな灰の景色は初めてです。焼成の温度、時間、灰の量が頃合い良く揃うピンポイントで生まれ出でる奇跡の景色です。