光藤 佐


1962年 兵庫県宝塚市生まれ1978年 中学を出て京都府立陶工職業訓練校で学ぶ1980年 京都の窯元で職人として働く1982年 京都精華大学美術学部に入り絵を描く1986年 京都の料亭のお庭窯で職人として働く1989年 兵庫県にて築窯し独立する2014年 現在、兵庫県朝来市にて制作する

茶杯「福如雲」

65*65*H49
「福如雲」の繊細な筆捌きと細かな貫入の美しさが相まった美しい作品です。繊細ながら決して華奢ではない茶杯に感じ入りました。

窯変白磁片口酒杯

85*74*H27
青溜まりの深さとじわりと白に馴染む具合は遥か雲上より見る景色のようです。磁土の白さに写した発色の良い青は見ますが、溜まりが厚く発色良く深い青色を拝見したのは初めてです。さりげなく施された渋銀継ぎが、もし金継ぎとしてもこの青の印象が勝る思います。実に美しく、感じ入りました。

六角色絵酒杯

76*74*H64
陶芸の色絵といえば、有田や九谷などを思い浮かべますが、それらとは一線を画する色絵です。丁寧に造形されたレリーフ状の抽象的な絵柄にアクセント的に色を入れられています。その色は、美しい濃淡の滲みや流れがあり、灰釉の貫入と相まって美しい景色となっています。六角により各面の景色と向き合うことができます。絵柄の意図をお聞きしたところですが、野暮なのでやめておきます。ほんわか癒やされる作品に感謝です!