柳原睦夫


高知県の医者の家に生まれ、思わぬ形で陶芸と出会い、 師である富本憲吉先生を始め、同級生の森野泰明氏、先輩の加守田章二氏、そして熊倉順吉氏、八木一夫氏、鈴木 治氏といった走泥社の面々に接しながら学生時代を過ごされた柳原先生。当時の日本の感覚では想像できない造形・色彩・模様の作品を発表されています。先生の造形の原点は、ロクロで成形されたパーツを組み立て、またその 一部分が強調されている須恵器にあります。フォルムや色彩は変化し ても、「うつわ」と「オブジェ」、「伝統」と「革新」といったものを “まぎらかし”、ユーアを含んだ批評精神を有する作品を作り続けていらっしゃいます。