内田鋼一


初期の頃、年の3分の2は世界の陶芸を現地で経験していました。萬古焼の復活にも尽力し、ミュージアムをたち上げています。

加彩茶

125*110*H104
シトッと指に貼り付くような陶肌です。釉薬は、陶肌の細かなひび割れと融合し、艶消しのきめ細かな肌触りになっています。造形力は言わずもがな、腰の張り、小振りながらも力強い高台、見込みの深いガラス溜まりの激しい割れ模様、等々、心地良いと感じる作陶をする意識が生み出しています。

硝子釉三彩酒呑

62*62*H57
加彩をベースに胴の中程に溜まりができるよう三彩釉を掛けています。見込みに溜まる釉薬は硝子化し煌めく貫入となっています。

亀香合

46*68*H55
「色絵」が企画テーマという事で初めて作陶した作品です。思うような色が出ず、たいへん苦労されたそうです。色絵は二度と作陶したくないと思い最後に大好きな“亀”をモチーフにして香合を作られたそうです。大好きとあって亀要素を削ぎ落とした造形でも亀らしい雰囲気を感じることができる珍品の香合となりました。