木ノ戸久仁子


「世界石化計画」長い月日がめぐり やがて全てが石になる前に人の心が形となり 人の記憶が刻まれるそんな石をつくりたい「石」の魅力に取り憑かれて以来、ずっと陶芸の技法で人工の石を制作し続けている。錬金術のように生み出されるそれを「稀晶石(きしょうせき)」と名付け、日夜研鑽を繰り返しています。オブジェとしての作品はもちろん、近年では茶碗やぐい呑といった実用の器にも稀晶石(蓄光etc)を織り交ぜ、茶人や愛好家にも評価されるなど表現の幅が広がっている。

稀晶石ぐい呑

77*72*H45
青い色は銅の発色。銅の添加を最小限にして一番発色の良いように溶かして銅のもつボテンシャルみたいなものを最大限にいかした。銅の添加が少ない事で釉薬を厚くかけられる。釉薬が厚い事で美しい貫入が出てカラフルな絵具のような景色に鉱石のような深みがでている。