川端健太郎


究極の手捻り技法により生物的な造形を生み出す唯一無二の作陶。磁土に色ガラスを埋め込み、焼成時にその色ガラスの一部が溶け出すことによって、釉薬だけでは表現できない様々な色合いの景色を生み出す。

馬上盃

6560H90
ガラスの小片と指先の巧みで、妖艶な植物系の作品を生み出す。本作は、蕾から花ひろがる状態。見込みの白点は中心から湧き出ているようにさえ感じる。口縁の柔らかな造りが一層の植物観を醸し出す。台の銀彩は、時と共に侘びの固有な景色となる。川端健太郎の作品は、生命観が強くほんのり温かい。川端健太郎自信も温かい作家である。