佐野はるか


縄文土器に魅せられて作陶をはじめたそうです。彫りと多彩な色合いが印象的です。手にした時の軽さや、高台の作りなど、心憎い配慮がされています。土の質感を生かした抽象的なフォルムのオブジェや具象的な植物が生えたフタものなども作陶されています。東京藝術大学大学院美術研究科陶芸専攻卒

酒器A

7675*H56
内側が貫入で覆われた鮮やかなグリーン。胴の模様と相まって軽やかで楽しい器となっている。

酒器B

5456*H54
最近まで小さな器でお酒を飲む事を好んでいたので自然と酒器作品も小さくなっていたそうです。小さく作るのは、なかなか大変です。仕上げるまでの工程にかかる手間は変わらないのに作りが小さい為、細部を整える際、日頃に増して神経を使います。また、完成された独自の造形や彩色感覚をあえて省略しながら整えていくのも簡単では有りません。本作は、酒器Aと変わらない世界観が有り、口縁作りも可愛らしい作品になっています。