椀 T047150*150*70木地:ヤマザクラ/倒木下処理:プレポリマー仕上げ:見込み/漆
木工椀の始まりの様な作品です。 野趣溢れる荒々しい削り、樹木の生きた証を感じる仕上がりです。
倒木の丸太から挽かれた枝分かれの部分で、本来なら省く部位ですが、ありのまま、特段手を加えてないそうです。
作り手の木材に対するリスペクトを感じます。
部位の選択、口縁、胴、腰、高台などの造形、美を見出す感性と器に仕上げる巧が見て取れます。
個性を越える存在感に魅了されました。
漆器をはじめ、木材を基材とした「椀」をここ数年探していました。
この作品と向き合う事で「木の椀」に求めていた漠然とした何かを感じ取る事ができた様に思います。
本作品とのご縁に感謝いたします。