肥沼美智雄


近所に古墳があり出土品が大好きで幼少の頃から通っていた事が作陶の軸になったそうです。個展の際、陶芸仲間だった若き日の加守田章ニ先生とのエピソードを気さくに話して頂きました。「競争で陶土を縦板状に積み上げたが、早さ正確さに置いて歯が立たず自信を失ったよ、笑」

塩釉徳利

8681H131
正に出土品。正確で、丁寧な作りに感服しました。

塩釉一輪挿し

126152H183
一点の為に割型を作り隅々まで中空になっている造形です。

塩釉花器

20595H270
造形と文様、塩釉が相まって、出土品のような雰囲気になっています。肥沼美智雄先生、唯一無二の作品です。花器ですが、その存在感に魅了され、花を活ける器か、花を生かす器かも解釈できません。作り手の想いを拝聴できず、誠に残念です。